光触媒と無光触媒の違いってなんですか?とよくお問い合わせを頂きます。
無光触媒は光(紫外線)ではなく、空気中の水と酸素に酸化還元反応しますので、空気触媒とも呼ばれています。大きくカテゴリを分けますと、光触媒は高速道路の防音パネル、外壁など主に「外部」に採用に対して、無光触媒は室内、車、電車、バスなど「内部」に向いています。

無光触媒施工風景
どちらも触媒反応は似ていまして、光触媒(二酸化チタン)光(紫外線)が当たると、その表面から電子が放出しまます。電子が抜けると「穴」が空き、そこはプラスの電荷を帯びています。この「穴」は強い酸化力をもち、水分に含まれるOH-(水酸化物イオン)などから電子を搾取するので、電子を失ったOH-はとても不安定なOHラジカルになりますが、このOHラジカルは強力な酸化力を持っており、近くの有機物から電子を奪い自分自身が安定になろうと働きます。この電子を奪われた有機物は結合を分断されるため、最終的には二酸化炭素や水となり大気中に発散していきます。

無色透明、風合いを妨げない無光触媒
無数の穴の中で常に常に、休むこと無く繰り返えされている触媒反応。
光触媒は、
- 光触媒は紫外線(1000ルクス以上)ないと酸化還元反応をしない
- 施工時にプライマー(下地)が必要
- 施工後、乳白色に着色してしまう
- 光触媒はプライマーまで触媒してしまうので効果が1年程度と短い
- コストが高い
などです。
無光触媒は、
- 光を必要としない
- 施工時時にプライマー(下地)が要らない
- 施工後、無色透明なので変色をしない
- 効果は3~5年、場所によっては5年以上の場合もある
- コストは光触媒より安価
などです。
抗菌時代、抗菌スプレーや銀イオンで除菌も当たり前になりました。ぜひ特性を知って頂いて、場所に合った採用をおすすめします。